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むかしから幼児と老人と猫と犬に人気がある。いいことじゃないかとひとは言う。自分で分析してみるに、なんというか、スキが多すぎるんだろな。どっちかというと、若いおねぃさんに人気があるほうがいいのだけれども、現実の世というものは、おれにたいへんに厳しい。
猫は猫好きがわかるし、犬は犬好きがわかる。猫好き犬好きを装って近づいても、かれらは見向きもしない。こないだあずかってたパグのはちを散歩に連れて行ったときのこと。うちのすぐ近くに信じられないような急な坂(なーに神戸なら…)があって、そこを上っていた。おれたちの少し前をおじいさんが歩いていた。急な坂なので、ゆっくりゆっくり歩を進めている。おれたちが追いついてかれの横に来たとき、はちがおじいさんのほうをちらと見た。そして追い越してしまうと、こんどは振り返ったのだが、次の瞬間、はちはダっとおじいさんのもとへ走り寄り、一方おじいさんはその走ってくるはちを迎えるためにさっとしゃがんだ。ほぼ同時だった。結果、はちはおじいさんにめいっぱいなでてもらったのだが、あれはたしかに犬が犬好きを認めた瞬間であり、犬好き、しかも達人級の犬好きが犬を惹いた瞬間だった。ひとことで言うならば、magicだったと思う。「どうもありがとうございます」とおれはおじいさんにお礼を言ったが、それは、はちをなでてもらったのと、いいものを見せてもらったから。あれは犬にとっても良い体験だ。考えるに、おじいさんは、はちにどうかしてコンタクトをとったのだろう。おれも犬に好かれはするし、犬好きを自認してはいるが、あんなふうな芸当ができるのは、まだまだ先のことではないか。ていうか、おれには一生無理かも。 きょうは調子の悪くなったクルマを修理に出すため、家から30分ほど離れた場所まで走らせたのだが、その道すがら、大きな公園などの横を通るたびにmと「こんなとこにおパク連れてきてやったら喜ぶだろうなぁ」などとしゃべっていた。散歩なんてできるようになるのはまえにも書いたよう、まだまだ先のことなんだけど、ほんとその日が待ち遠しい。そのときにはパクチーにも、はちのときのような達人級犬好きに出くわす機会があるといいけれど。ああいうひとに遇った犬はしあわせだ。 文責:Perkyことvicke ![]() ▲
by perky_pat
| 2005-10-24 01:37
| あにまるs
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