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ダージリン急行
うっかり見逃すところだったウェス・アンダーソン監督の新作「ダージリン急行」をギリギリで観にいく。レイトショーだったけどお客さんは結構多かったので、ウェス・アンダーソンの根強い人気を確認。(このあいだ観た「非現実の王国で」なんて初日なのにガラガラだったもんね)

ウェス・アンダーソンの映画は私もperkyも無条件に大好きなのですが、笑いのツボがちょっと変わってるので、合わない人は全く合わないかもしれない。大笑いじゃなく小笑いの連続なんですよね。個人的にはアキ・カウリスマキの映画に近い「洒落」を持ってると思うので、日本人にはわりと合ってるんじゃないかなと思います。醒めてるんだけど暖かいユーモアに溢れていて、あきれるくらいロマンティックで。さらに退廃的でどうしようもなく子供っぽいのがウェス・アンダーソンの映画だと思います。

さて、今回のお話はお金持ちのぼんぼん三兄弟がインドを列車で旅しながら「魂の旅(死語)」をするというもので、三兄弟は上からオーウェン(常連)ウィルソン、エイドリアン(ピアノマン)ブロディ、ジェイソン(天才マックス)シュワルツマン、というのだからおもしろくないわけがないでしょ、ってことで楽しみに観て来ました。期待を裏切ることなく、全編細かい笑いが散りばめられていて、この作風が好きな人にはたまらない出来! 「旅」というテーマも良く、魅惑的なインドの風景を背景に、中だるみなく飽きさせないストーリーテリングで、これまでの作品と比べてもかなり一般受けが良いんじゃないかと思った。ちょっと前に「サンジャックへの道」っていう似たようなテーマの映画を観たんですけど、こうも違うか! ってくらいになにもかも違ってたな(^^;;。「サンジャック」ほど分かりやすくはないけど、さわやかな達成感のあるお話になってます。

ただ、いまどき珍しく登場人物がすごい喫煙率で、三兄弟全員チェーンスモーカーでかつドラッガーというのはどうかと(笑)。まあこんな人たちだからこそ「魂の旅(死語)」をしようなんて思うのかもしれないけどね。長男が「グル」の本とやらで仕入れた知識をもとに、ステレオタイプでガイドブック的な「魂の旅(死語)」を始めるるのだけど、次々とアクシデントが起こって予定通りの旅ができなくなってからが本当の旅だった。。。ってこう書くと結構ちゃんとした話っぽいですね(笑)。こういう退廃的なお金持ちのぼんぼん、って言うとブレット(アメリカンサイコ)イーストンエリス的な救いのないイメージがあるのですが、ウェス・アンダーソンの世界では、こんなダメダメっぽい人たちでも、それなりにちゃんと救われて行くところがいい。現代的な感覚だと思います。

プロローグとして併映された短編「ホテル・シュバリエ」では三男役のジェイソン・シュワルツマンとナタリーポートマンのキザでロマンティックな恋のエピソードが描かれていました。ムッツリっぽい小男ジェイソン・シュワルツマンがやたらと恋愛体質の作家(自伝小説ばかり書いているらしい)の役を演じているんですが、このキャスティングそのものがギャグなのでしょうか? 私は濃い小男「萌え」なので、これはハマリ役だと思いましたけど(笑)。本編が始まる直前を描いたエピソードですが、このホテルで着ていたホテル名入りのバスローブを取ってきちゃったらしくて、ジェイソン・シュワルツマンが本編でずっと着てるんですよね(笑)。ちょっとした事なんだけど笑えました。

全部ひっぺがして内装し直したというカラーコーディネイト完璧な列車とか、三兄弟の絶妙な空気感とか、ちょい役ながら存在感バッチリのビル・マーレー、旅の終着点となる(カーツ大佐的)母親を演じたアンジェリカ・ヒューストンなどの常連組を含め見所はいろいろありますが、なにより観るたびに映画の出来が良くなっていく事に感動しました。書き割りみたいな平面的な構図、絵の中を人が動いているように見える横スクロールや、やけにドラマティックなスローモーションなど特徴的なカメラワーク、細部にわたって徹底的に色彩をコントロールされた美術、動きを抑えた演技など、お決まりの演出の数々なのですが、作品を重ねるごとにこれらの特徴が悪目立ちせず自然になって、より物語が伝わりやすくなって来ているように思います。「天才ウェスの世界」は確実に進化してますねー。同世代、同時代の一人として今後の作品もほんと楽しみです。

文責:Patことm
ダージリン急行_b0035072_0584382.jpg

by perky_pat | 2008-04-07 23:57 | 映画・ステージ
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