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マリー・アントワネット
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中世の歴史映画というと重々しく暗い色彩をイメージしがちですが、この映画は全てが瑞々しいパステルカラー。現実ばなれしたファンタジックな色彩は、これがフツーの歴史映画ではないことを表わしているんでしょう。絵を描くようにビジュアルを作り込む能力を持つ映画監督はとても少ないですが、ソフィア・コッポラはその数少ない一人。実際のヴェルサイユ宮殿を使ってこれだけトータル・カラーコーディネイトを徹底するには、人材的にも金銭的にも相当のコストがかかったはずで、そこらの映画にはちょっと真似できないのではないかしら。とても贅沢な映像です。

観どころはまず、ファッションから。奇想天外なウィッグ、デコラティブでキュートなドレス、マノロ・ブラニクのお菓子みたいな靴、どれもお洒落で現代的。ニュー・ロマンティックというキーワードで作られたそうですが、私ニューロマは良く知らないので、グラムロック的な印象を受けました。仮面舞踏会では黒のドレス、目には一文字の黒ラインなんてまさにゴス・スタイル。ブレードランナーのプリスみたいに退廃的。ロックのイメージがしっかりとビジュアル化されているあたり、素晴らしいスタッフを揃えてるなあと感心します。後半の牧歌的ファッションはまさにいまのスタイル。少女っぽいコットンの白いドレスにふんわりした巻き毛のブロンド。マリーの子供たちはみんな天使のような愛らしさだし、原っぱで寝転ぶ姿なんてそのまんまファッション誌の1ページみたいでした。そして溢れんばかりのスイーツ、パステルカラーの可愛いマカロンたち。このマカロン、ピエール・エルメのみたいって思っていたら、この映画のスイーツは全部パリの「ラドゥレ」(エルメは以前ラドゥレに在籍)で作っていたんだとか。というわけでこの映画を観た後は絶対にスイーツを食べたくなります。とくにマカロン、ピエール・エルメの小さくて上品なのを! 音楽はまあ青春映画っぽいのかな? ちょっと私の趣味とは異なるので、コメントは控えます。

ストーリーは歴史映画を期待してると肩すかしを喰らうでしょうね。ソフィア・コッポラといえば「ヴァージン・スーサイズ」、もともと思春期の少女を描くのが得意ですが、この作品もヴェルサイユを背景にしたマリーの青春映画仕立てになっています。歴史映画ではないので、彼女の人生のヴェルサイユ前後や、歴史的な重要エピソードも思いきって省略! この辺り、疑問や物足りなさを感じる人は多いんじゃないかな。主演のキルスティン・ダンストの魅力ひとつでマリーという人物を描いているのも、ちょっと役者に頼りすぎ? 青春映画としての見どころは随所にありますが、ストーリィテリングは少々弱かったように思います。
 実際、マリーはキルスティンにピッタリの役柄だったし、映画をひっぱっていく魅力にも溢れているんですけど、キルスティンが好きじゃなかったらあんまり面白くないかもしれないな〜(笑)。そんな私はキルスティンが大好き。キルスティンの魅力は、子供っぽい無邪気な明るさと成熟した大人の雰囲気の2面性、つまり少女性にあると思うのですが、ソフィアはこの2面性を引き出すのがとても上手。この2人、お互いの長所を増幅するベストな組み合わせです。
 ちなみに、ルイ16世を演じたジェイソン・シュワルツマン、この大役を独特のぼーっとした風貌でキュートに演じていたのが印象的でした。この人ソフィアの従兄弟に当たるコッポラファミリーの一員で、映画デビューは"天才"ウェス・アンダーソン監督の「天才マックスの世界」主演という恵まれたスペックにも関わらず、いまひとつ大役が付かなくて地味な端役ばっかりなんですよね。ちっこくてぼーっとしてるところが敗因か? この純朴そうな顔だちが好きなんですけど。この他、たっぷりお肉のついたマリアンヌ・フェイスフル(マリーの母、マリア・テレジア)や、筋ばっちゃったジュディ・デイビス(マリーの教育係、ノアイユ公爵夫人)なども要チェックポイント!

総合的には、映像を楽しむ目的で観れば大正解だと思います。正直ソフィア・コッポラにはさほど興味のなかった私ですが、ビジュアル化能力の高さには驚きました。感覚的には絵描きかデザイナーに近いんじゃないのかな、この人。次作にも期待します。

文責:Patことm

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ま、ヴァージン・スーサイズもそうでしたけど、けしてオンナではない、オンナノコの好きそうなフィルムだなぁというのが『マリー・アントワネット』の印象です。乙女を飼ってる女性はみるべきだし、そうではないあなたでもみたあとに、葬ったはずの乙女の骸がむくりとその頭をもたげるかもしれません。俺っすか?自分は乙女な男なので、めっちゃおもしろかったっす。もう一度みたいっす。押っ忍。
あと、大好きなオンナたち:キルスティン・ダンスト、マリアンヌ・フェイスフル、それにオーロール・クレマンが出ている映画というだけで、もうなにも言うことはありません。

vicke筆

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『マリー・アントワネット』サイト
http://www.ma-movie.jp/
by perky_pat | 2007-01-30 23:36 | 映画・ステージ
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