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先週、神保町のあるデザイン事務所にお邪魔した。そこのkさんには、エレキベースをまえにもらった。グレコのバイオリンベース。ヘフナーの偉大なるコピー。アンプに通さなくてもファズベースの音が出るってとってもイカす。まだ実際にアンプに通してやっていないが、ナマでなんにもしなくてもあんなにすばらしくファズベースなのであれば、アンプにシールド刺してやったらどんなに素晴らしい音が出ることだろう。もらったお礼を言っていなかったので言うと、「遊んでますか?」ときかれた。「はい、遊んでます」。ムッシュールイズルイス加部になりきって弾いてます。エレキベースでもエレキギターでも、いままでフェンダー系の比較的ネックの太いものしか弾いたことがなかったので、バイオリンベースの、どちらかと言うと細身のギブソン系ネックは、当初とても握る手に違和感を覚えた。けどすぐに慣れた。
バンドをいっしょにやってたoは、いっしょにバンドを組む前は、タイコをたたいてたらしい。ところがバンドごっこをはじめてしばらくして、なにか自分用の楽器が欲しくなったのか、ある日かれが楽器屋で購入してきたのは、ベースだった。ごくふつうのエレキベースは4弦である。かれが買ってきたのは2弦多い6弦だった。シャレだろうと思ったが、oは大真面目だった。6弦ベースなんて、当時(15年も前だ)使ってたのは、ウデに憶えのあるフュージョンバンドのベースか、バカボン鈴木ぐらいのものだった。おれからしてみたら冗談みたいなシロモノだ。おれなら買わない。ベースは4弦だ。 冒頭のデザイン事務所の話に戻るが、そこにはヴィンテージシンセサイザーや機材のちょっとしたコレクションがある。マニアならばあれを前にすればクラクラすると思う。事務所がまだ渋谷にあったときにも、そのコレクションの質と量には驚かされたが、今回改めて見てやはりびっくりした。機材を見てて、実家に置きっぱなしのローランドのテープエコー(スペースエコー。RE201だったっけ)のことを思い出した。かなり酷使した挙げ句、メンテナンスもしてやらずに放置してあるけど、まだ使えるだろうか? 誕生日だった。義妹のaちゃんからSHANGHAI TANGのカフス(「喜喜」モチーフでひじょうにめでたい)と、PEANUTSのキャラ(スヌーピー大好き)のフィギュア詰め合わせをもらう。嬉しい。神楽坂の隠れ家みたいな料理屋(古い旅館を改造したとのことだが、恐らくはいわゆる逆さ水母)に連れてってもらう。個室だ。とても趣のある畳部屋で、照明はほの暗く、ソファなんぞ置いてあって、眠くなったらきっと眠れる。mとaちゃんと、げらげら笑いながら、おいしいものをたくさん食べた。山菜のてんぷらがおいしかった。「のびる」という、名前だけは知っていた野草の実物をはじめて見る。「天豆」と書いて「そらまめ」と読ませることもはじめて知った。 翌日。誕生日なので、二子玉川の高島屋の鮨屋に連れてってもらう。たまにはマトモな鮨を食わないと、魚本来の味を忘れてしまいそうだ。調子に乗って、少々量を注文し過ぎた。mともう食べられないなどと言いながらもでも結局全て平らげる。とてもおいしかった。とりわけ鮪と雲丹がおいしかった。ビールをトールのグラスに1杯飲んだだけなのに、珍しく酔う。穴子の箱鮨をお土産に持ってかえる。ごちそう続き。幸せ。 翌日。誕生日ということでケーキを買ってくれるらしいが、そんなものはいつでもいいよ。用事があって吉祥寺に行く。ハウススタイリング(「ディノス」のショウルームみたいなものか)で前から欲しいけど、かわいくない値段の椅子が驚異的な劇安プライスで置いてあるのを発見。2脚セットの値段が、知ってるその椅子1脚ぶんの値段の半分ぐらい。びっくりして説明を読んでみると、中国製のコピー品(ノンライセンスかな)とのこと。出来も良く、コピー品なんてことはぜんぜんわかんないと思う。座り心地もとても良かった。この値段でこの椅子が手に入るのならほんと欲しいのだが、現状では恒常的に置いておけるスペースがないので諦める。三越とハウススタイリングとボークスとポストホビーとカレルチャペックでmがあっという間に散財する。おれもディスクユニオンで(なーに、mにくらべれば規模は相当カワユイもんだが)散財する。dipの新譜が試聴機にかかっているのをmが見つけ、長いあいだ聴いていた。散々悩んだけど彼女はそれを買わないことに決めたらしい。おれも聴いてみろと言われたのでヘッドフォンを耳にひっかけたが、確かにオトはすげぇ(下品ですみません)カッコよかった。爆音&フリーキーで。ただ彼女がこのアルバムを買わなかった最大の原因が、ヤマジくんのボーカルにあった。かれの声が入ると、途端にダメになる。おれもそれは感じた。昔からこのバンド、あまり好きではない理由のひとつが、かれの声だった。ユニオンを出てふたりで「いっそのことインストバンドにでもなればいいんだよね」なんて底意地の悪いことを言い、言った直後に後悔する。 日もとうに暮れ、おなかがすいて、いまから家に帰って晩ご飯の支度をするのも面倒だね、そうだねということで、どこかで食事を済ませて帰ることにする。ふたりともきょうは散財したので、夕食はできるだけ安く済まさねばならない。mが気になるという、裏路地のラーメン屋に入る。ワンタン麺ふたつと餃子をひとつ頼む。ここのワンタン麺がとてもおいしかった。醤油の風味の濃いスープで、mもおれもふたりとも、通称「柳の下」という、富山のmの実家近くの大好きなラーメン屋を思い出した。とても満足して店を出る。きっとまた行くと思う。 ラーメン屋を出た途端にmがこんどは甘いものが食べたいと言い出したので(ホントよく食うナ)、近くの喫茶店に入ってケーキとドリンクのセットひとつと、コーヒーを1杯オーダーする。ひとつのイチゴタルトをふたりでつつく。けっこうな値段をとるクセに、コーヒーは薄くてサイアクで、オリジナルブレンドなどと威張るほどじゃない。タルトもなにこれ?というレベル。ただ、m嬢が頼んだフレーバーティーだけはおいしかった。結局デザートも含めた夕食は安く済まなかった。これからしばらくはケチケチ生活をしなくては。 帰ってから、カレルチャペックで買って来た紅茶を淹れる。数日前にマルイの1階で買ったチョコレート菓子といっしょにいただく。甘いもの食べると幸せを感じる。このところおれたち冬ごもり前のクマかなんかみたいによく食べているが、これはぜったいに食べ過ぎである。 文責:Perkyことvicke
by perky_pat
| 2005-03-21 01:27
| 日々徒然
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