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P.K.ディックは「ぷちサンプル」の夢を見るか?
いい歳をして再び人形と遊ぶようになって、もう4年弱。我ながらずいぶん続いているなとあきれますが、考えてみれば幼い頃はリカちゃん、もの心付いてからはドールハウスなどのミニチュアに夢中だったわけで、もともとそういうタイプなのかもしれないと妙に納得してみたり。周囲にも人形やプラモなどおたく系趣味に燃えている人が多いので、イエローサブマリンとか、ボークスとか、リーメントなんていう単語を、ごく一般的な単語としてつい口に出してしまいますが、そういう単語を全く知らない友人と話していて「は?」という顔をされるたびに、「あっ、私ってオタクの世界の住人なんだ」と気が付いて自分で自分にちょっとびっくりします(汗)。でも、このブログを読んでいる人の大半は私と同じく「オタクの世界」の住人だと思うので、細かい説明は省略して書こうと思います。

私のお人形サイトの名前はP.K.ディックの短編小説「パーキー・パットの日々」(1963)の原題から取ったものです。火星人との核戦争に負けわずかに生き残った人類は、放射線を避けるために地下の穴ぐらの中に引きこもり、豊かな良い時代を思い出して、パーキー・パットという名前の人形と、彼女やそのボーイフレンドが住む街のミニチュアを作り、一日中、人形を使った人生ゲームのような遊びをして暮らしている。お話はそういう設定ではじまります。どう読むかは人それぞれだと思いますが、私はこのように読みました。この人形ゲームは人類の現実世界での前進を妨げたのと同時に、かれらを癒し、心の中に創造力の小さな灯をともしたと。おそらく、ディックは当時全盛を極めていたバービーの手の混んだミニチュア世界を覗きみる機会があり、そこに人間の創造力への純粋な驚嘆と、閉じられた世界の異常さの両方を感じて、人間の本質を描けるテーマだと直感したのではないでしょうか。ディックはしばしば人型のアンドロイドをモチーフに取り上げていますが、人形と人間との関係に強い興味を持っていたのだと思います。

そんなディックがこれを見たら何て言うかしらと、つい考えてしまうのがリーメントの「ぷちサンプル」シリーズ。最近では、ディスプレイ用の冷蔵庫やスーパーの陳列棚まで出ていて、ミニチュア好きとしてはついふらふらと引き寄せられてしまう魔力があります。こんなに出来の良いミニチュアがこのような低価格で買える時代がかつてあっただろうか?このような素晴らしいミニチュアがある、国、時代に生まれて、これを集めないと言う選択肢はあるのだろうか?いや、ないだろうよ。というわけでつい「ぷちキッチン」を買ってしまいました。このコンパクトなところなんて、まるで我が家のキッチンみたい。セットを組んでお人形を入れてカメラを覗くと、小さな自分の家を見てるような、不思議な気持ちになってしまいます。こうなると冷蔵庫も欲しいな、そしたら冷蔵庫に入れるいろいろなものが欲しいなと、欲望に歯止めが効かなくなってくるのがおそろしい。このまま「ぷちサンプル」シリーズが進化していったら、「ぷちマイホーム」とか「ぷちタウン」とか、どんどん「パーキー・パット化」していくような気がする。。。でも「ぷち」だったら家一軒でも買えそうなので、個人的には大歓迎ですけど(笑)。

文責:Patことm
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by perky_pat | 2005-03-26 02:45 | 人形・おもちゃ | Comments(10)
先週/今週
先週、神保町のあるデザイン事務所にお邪魔した。そこのkさんには、エレキベースをまえにもらった。グレコのバイオリンベース。ヘフナーの偉大なるコピー。アンプに通さなくてもファズベースの音が出るってとってもイカす。まだ実際にアンプに通してやっていないが、ナマでなんにもしなくてもあんなにすばらしくファズベースなのであれば、アンプにシールド刺してやったらどんなに素晴らしい音が出ることだろう。もらったお礼を言っていなかったので言うと、「遊んでますか?」ときかれた。「はい、遊んでます」。ムッシュールイズルイス加部になりきって弾いてます。エレキベースでもエレキギターでも、いままでフェンダー系の比較的ネックの太いものしか弾いたことがなかったので、バイオリンベースの、どちらかと言うと細身のギブソン系ネックは、当初とても握る手に違和感を覚えた。けどすぐに慣れた。

バンドをいっしょにやってたoは、いっしょにバンドを組む前は、タイコをたたいてたらしい。ところがバンドごっこをはじめてしばらくして、なにか自分用の楽器が欲しくなったのか、ある日かれが楽器屋で購入してきたのは、ベースだった。ごくふつうのエレキベースは4弦である。かれが買ってきたのは2弦多い6弦だった。シャレだろうと思ったが、oは大真面目だった。6弦ベースなんて、当時(15年も前だ)使ってたのは、ウデに憶えのあるフュージョンバンドのベースか、バカボン鈴木ぐらいのものだった。おれからしてみたら冗談みたいなシロモノだ。おれなら買わない。ベースは4弦だ。

冒頭のデザイン事務所の話に戻るが、そこにはヴィンテージシンセサイザーや機材のちょっとしたコレクションがある。マニアならばあれを前にすればクラクラすると思う。事務所がまだ渋谷にあったときにも、そのコレクションの質と量には驚かされたが、今回改めて見てやはりびっくりした。機材を見てて、実家に置きっぱなしのローランドのテープエコー(スペースエコー。RE201だったっけ)のことを思い出した。かなり酷使した挙げ句、メンテナンスもしてやらずに放置してあるけど、まだ使えるだろうか?

誕生日だった。義妹のaちゃんからSHANGHAI TANGのカフス(「喜喜」モチーフでひじょうにめでたい)と、PEANUTSのキャラ(スヌーピー大好き)のフィギュア詰め合わせをもらう。嬉しい。神楽坂の隠れ家みたいな料理屋(古い旅館を改造したとのことだが、恐らくはいわゆる逆さ水母)に連れてってもらう。個室だ。とても趣のある畳部屋で、照明はほの暗く、ソファなんぞ置いてあって、眠くなったらきっと眠れる。mとaちゃんと、げらげら笑いながら、おいしいものをたくさん食べた。山菜のてんぷらがおいしかった。「のびる」という、名前だけは知っていた野草の実物をはじめて見る。「天豆」と書いて「そらまめ」と読ませることもはじめて知った。

翌日。誕生日なので、二子玉川の高島屋の鮨屋に連れてってもらう。たまにはマトモな鮨を食わないと、魚本来の味を忘れてしまいそうだ。調子に乗って、少々量を注文し過ぎた。mともう食べられないなどと言いながらもでも結局全て平らげる。とてもおいしかった。とりわけ鮪と雲丹がおいしかった。ビールをトールのグラスに1杯飲んだだけなのに、珍しく酔う。穴子の箱鮨をお土産に持ってかえる。ごちそう続き。幸せ。

翌日。誕生日ということでケーキを買ってくれるらしいが、そんなものはいつでもいいよ。用事があって吉祥寺に行く。ハウススタイリング(「ディノス」のショウルームみたいなものか)で前から欲しいけど、かわいくない値段の椅子が驚異的な劇安プライスで置いてあるのを発見。2脚セットの値段が、知ってるその椅子1脚ぶんの値段の半分ぐらい。びっくりして説明を読んでみると、中国製のコピー品(ノンライセンスかな)とのこと。出来も良く、コピー品なんてことはぜんぜんわかんないと思う。座り心地もとても良かった。この値段でこの椅子が手に入るのならほんと欲しいのだが、現状では恒常的に置いておけるスペースがないので諦める。三越とハウススタイリングとボークスとポストホビーとカレルチャペックでmがあっという間に散財する。おれもディスクユニオンで(なーに、mにくらべれば規模は相当カワユイもんだが)散財する。dipの新譜が試聴機にかかっているのをmが見つけ、長いあいだ聴いていた。散々悩んだけど彼女はそれを買わないことに決めたらしい。おれも聴いてみろと言われたのでヘッドフォンを耳にひっかけたが、確かにオトはすげぇ(下品ですみません)カッコよかった。爆音&フリーキーで。ただ彼女がこのアルバムを買わなかった最大の原因が、ヤマジくんのボーカルにあった。かれの声が入ると、途端にダメになる。おれもそれは感じた。昔からこのバンド、あまり好きではない理由のひとつが、かれの声だった。ユニオンを出てふたりで「いっそのことインストバンドにでもなればいいんだよね」なんて底意地の悪いことを言い、言った直後に後悔する。

日もとうに暮れ、おなかがすいて、いまから家に帰って晩ご飯の支度をするのも面倒だね、そうだねということで、どこかで食事を済ませて帰ることにする。ふたりともきょうは散財したので、夕食はできるだけ安く済まさねばならない。mが気になるという、裏路地のラーメン屋に入る。ワンタン麺ふたつと餃子をひとつ頼む。ここのワンタン麺がとてもおいしかった。醤油の風味の濃いスープで、mもおれもふたりとも、通称「柳の下」という、富山のmの実家近くの大好きなラーメン屋を思い出した。とても満足して店を出る。きっとまた行くと思う。

ラーメン屋を出た途端にmがこんどは甘いものが食べたいと言い出したので(ホントよく食うナ)、近くの喫茶店に入ってケーキとドリンクのセットひとつと、コーヒーを1杯オーダーする。ひとつのイチゴタルトをふたりでつつく。けっこうな値段をとるクセに、コーヒーは薄くてサイアクで、オリジナルブレンドなどと威張るほどじゃない。タルトもなにこれ?というレベル。ただ、m嬢が頼んだフレーバーティーだけはおいしかった。結局デザートも含めた夕食は安く済まなかった。これからしばらくはケチケチ生活をしなくては。

帰ってから、カレルチャペックで買って来た紅茶を淹れる。数日前にマルイの1階で買ったチョコレート菓子といっしょにいただく。甘いもの食べると幸せを感じる。このところおれたち冬ごもり前のクマかなんかみたいによく食べているが、これはぜったいに食べ過ぎである。


文責:Perkyことvicke
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by perky_pat | 2005-03-21 01:27 | 日々徒然 | Comments(0)
半蔵門にお引っ越し
お引っ越しって言っても家じゃなくて仕事場。これまで世田谷の下町にあったのですが、まともな会社っぽく半蔵門に引っ越しをして約1週間たちました。いわゆるオフィス街ってやつですが、な〜んにもなくて寂しいところ。いまだに慣れません(TT)。

さて、この新しい仕事場の隣には、大きな「宮様」のお家があります。この家の塀にそって電話ボックスくらいの小さな派出所があり、そこにはいつも警官が立ったまま詰めているんです。そこの前を通る度にじろじろ見られているようで、なんだか落ち着かない気持ちになってしまいます。私は別に不審者じゃないはずなのに、そんなに見られると何か不審な行動を取るのを期待されてるような気がしてくるんですよね(笑)。このあたりは、政府の要人や宮家の人が多く住むエリアなので、こういう小さな派出所をところどころで見かけますが、あんな狭いところに一日中立っているのだろうか、どれくらいで交代しているのかしら、雨の日はたいへんだな、だいたいヒマでヒマでしょうがないんじゃないか、などかれらの生態がとても気になります。

さてさて、宮家のお隣さんになると、いろいろと決まりごとがあります。
1:宮家に面する窓は必ず「すりガラス」でなくてはならない
おかげで大きな面積が「すりガラス」になってしまい、フロアは暗い印象に。
2:宮家に面する窓は、夕方5時になったらブラインドを降ろさなくてはならない
まぶしいと宮家に迷惑がかかるでしょ?ということらしい。
5時になると宮家のほうからチャイムが聞こえてくるので、窓際にいる人たちは
いっせいにブラインドを降ろさなくてはなりません。

宮家ってすごく気を使ってもらってるんですね。ここに来るまでぜんぜん知りませんでした。こういうのって「ナンセンス」とか言うと問題発言になるのかしら。怖いので大っぴらには言えませんけどね。って思いきりここで「公言」してるけど(笑)。

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写真は先月渋谷の外れで撮影したもの。半蔵門とはぜんぜん関係ないです(--;;
文責:Patことm
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by perky_pat | 2005-03-19 01:38 | 日々徒然 | Comments(2)
annet peacock / the aura years 1978-1982
ぼくの書くテキストは音楽のことばかりになりつつありますね。ここ数年、去年の半ばぐらいまでは、ほとんど音楽を聴かない、あるいは聴いてもこれまでのコレクションを引っぱり出してきて聴く生活をしていたのですが、最近では、また新しいレコードをレコ屋で買って聴くようになりつつあります。やはり音楽、大好きなもので。

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ジャズピアニスト、ポール・ブレイの名前を憶えたときに、カーラ・ブレイとゲイリー・ピーコックとアネット・ピーコックの名前もいっしょに憶えた。ポールとカーラ、それに、ゲイリーとアネットはもともと各々夫婦だったのだが、のちにお互いのパートナーをスワップした。40年以上まえのことです。各人がとても才能ある音楽家で、そのことだけで語られる資格が十分すぎるぐらいあるというのに、かれらのことが話題になれば、なにかとこの「スワップ事件」(というようなものでもないか)が持ち出され語られることを当人たちはどう思っているのだろう? アネット・ピーコックについては、それに加えて素っ裸になったとかいう60年代のステージ上での振る舞いをいまだに持ち出されるのだ。…というように、どこかエロティックなイメージがかれら4人にはどうしてもついてまわるが、ぼくがかれらの名前を憶えたのは、そういうイメージがあったからこそなのは言うまでもないことですが。1941年ニューヨーク、ブルックリンの生まれ。ということは今年2005年には御歳64になるということですね。

アネット・ピーコックとはどういう音楽家か? と問われると、なんともとらえどころがない、と答えるしかない。才能のある音楽家ということだけは確かですが。もともと音楽家の家に生まれ育ち、小さなころからピアノを始め、演技を学んでいたこともあったが、20になる前にジャズベーシストのゲイリー・ピーコックと結婚。かれとかれのまわりの音楽家(アヴァンギャルドな音楽や、フリージャズをやってる人間が多かった)と交流していくうちに、音楽家として生きていくことを決めたそうです。その後の輝かしいかの女の活躍の軌跡はここに取り上げることがらではないので(そもそも史実や資料と首っ引きで文章書くなんてぼくにはできないので)、割愛します。個人的な印象としては、女ジョン・ケール、というか、ジョン・ケールと同じにおいがする人間。

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このレコードは、長いあいだ廃盤になっていた、rock eraの彼女の代表作:『X-Dreams』(1978)と、『The Perfect Release』(1979)の2枚のアルバムをカップリングし、2曲のボーナストラックを加えたもの。実質ベストと言って差し支えないのでは。昨年出されたものなのですが、つい先日タワレコ行くまでこんなものが世に出ていたとは全く知らなかったし、アネット・ピーコックのことなどすっかり忘れていました。『X-Dreams』のLPは、とうの昔に手放してしまいましたが、むかーしやはり持ってましたね。若いころはピンとこなかったのでそうしたのでしょうが、いま聴いてみるとすごくいいし、しかもかっこいい。オトナのロックです。道理でコドモにはわからないはずです。1から7曲目、ようするに『X-Dreams』まるまる1枚分ですが、通して聴いていると昼でも夜でもすさまじくエロティックな気分になれます。それにこのひと、やはり歌が上手い。バックもミック・ロンソン、クリス・スペディング、ビル・ブラフォードをはじめ、なにげに豪華な顔ぶれ。今年のベストの1枚になるかも。


余談ですが、アネット・ピーコックって眼鏡を外したウチのmに似ている。


文責:Perkyことvicke
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by perky_pat | 2005-03-17 19:57 | 音楽 | Comments(0)
オスカー・ワイルド「こうふくなおうじ」
子供のころに読んだおはなしで、忘れがたく心に残るものがあります。これは私の本ではなくパーキーが大事にしていた本。私も子供のころに読んだはずなのですが、当時の私にはこのおはなしがよく理解できなかったようで、ほとんど覚えていませんでした。私は「おしいれのぼうけん」とか「ぼくは王さま」シリーズとか無邪気な本やおはなしが好きで、頭の中はじぶんの事でいっぱいだったのです。大人になって子供向けの絵本版と、文庫になっている童話版の「こうふくなおうじ」を読んでみると、おうじとつばめの献身ぶりに、心を打たれます。献身、犠牲、大人になってからも自分のなかにほとんど育っていない要素だから余計に(汗)。このお話を読んでからこのイメージが頭から離れなくて、ワンシーンをお人形のニットに写しました。おはなしの抜粋を私のサイト The Days of Perky Patにのせてあります。おうじをおうじょにしたり、話をちぢめたりとかなり翻案してますが、もう忘れてしまったという方は読んでみてくださいね。

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オスカー・ワイルドって言ったら「男色者のアイドル」っていうイメージがあってとても倫理的な人とは思えないのですが、またなんでこういう話を書いたんでしょう。

このお話の主役はつばめです。かれは最初からちょっと変わっていて、夏のあいだに遊んでいた川辺に生えていた「葦」に恋をします。草ですよ。もの言わぬ草。かなり変わってますよね(笑)。ともだちには「おかしな恋人だ」とバカにされますが、つばめは「葦」の優美なおじぎに夢中だったのです。秋になって仲間があたたかいエジプトへ向ってもつばめはひとり残ります。でもひとりぼっちになり、物言わぬ「葦」との毎日にだんだん嫌気がさしてくると、つばめは言い訳をしながら「葦」を捨て、やはりエジプトへ向うことにしました。つばめがおうじと出会うのはこの後です。

かれはもともとは、少しの優しさと少しのわがままさを合わせ持つごくふつうのつばめでしたが、ほかのつばめと違うところがひとつだけありました。それはみなが見逃していた「葦」の美しさを見い出す繊細な心と、識別眼を持っていたこと。おうじのねがいを、最初はしぶしぶと聞いていたつばめですが、良いおこないを続けるうちにおうじの心にじょじょに感化され、その心の美しさのとりこになってしまうのです。「葦」への気持ちが「恋」であったなら「おうじ」への気持ちは「愛」。つばめは我を捨ておうじのために自分の身を捧げます。

このように考えてみるとこのお話は単に倫理的な話ではなくて、愛と美意識で貫かれたお話であって、献身や犠牲もちょっとマゾヒスティックな様相を呈してきますよね。とくに、美しいおうじの心臓が貴金属ではなく価値の低い鉛でできていたことや、それがつばめの死骸とともゴミ捨て場に捨てられるあたりは、なんとも陰鬱。とうといものがゴミのなかで死んでいる(死んでいく)というイメージは、私の好きな映画のひとつ「灰とダイヤモンド」のラストシーンを思い出させます。子供に植え付けるにはちょっと衝撃的すぎるイメージです。

最後のかみさまのくだりはキリスト教徒でない私には「?」なところもあるのですが、この世でみとめられなくとも、あの世ではみとめてもらえるのだという締めくくり、暗いけれど甘美ですね。このエンディングによってこのお話は倫理的なイメージを強く獲得し、世界に広く知られる名作となったのでしょう。まぁ、普通の子供はこのお話を読んでも「へ?」とも思わないでしょうけど、パーキーのように心に残ってしまう子もたまにいるわけで、だからあんなに変になったのか(汗)、変だから好きになったのか分かりませんが(滝汗)、オスカー・ワイルドなんぞは大人の読むべきものです。ほんとうは。

文責:Patことm

追記:今回のニットは自分用に作ったので出品はしません。気が向いたらまた秋にニットを作ろうと思ってます☆
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by perky_pat | 2005-03-12 00:20 | 書籍 | Comments(4)
psycho candy / the jesus and mary chain
もうひと月以上まえのことになりますが、借りてきた映画のDVD (映画は『スイミングプール』。とても面白かった)の最初に、『ロスト・イン・トランスレーション』の宣伝が入っていました。『ヴァージン・スーサイズ』を撮った、ソフィア・コッポラの映画です。お父さんの血をひくだけあって、なかなか才能あるご様子。去年、これのTVCMがバンバンかかってたときには、はっぴいえんどの「風を集めて」がバックで流れていました。DVDの宣伝でももちろん使われていましたが、DVDでは、その他にもバックトラックのなかに、もうひとつ知っている曲がありました。ザ・ジーザス・アンド・メリーチェイン(以下jamc)の「ジャスト・ライク・ハニー」。とても綺麗な曲で、大好きでした。耳にしたとたん、ほんの一瞬ですが、ティーンエイジャーだったころの自分に引き戻されました。触れれば、それと関連する地点へとトリップさせてくれるのは、音と、あと香り/においの偉大なところ。

「ジャスト・ライク・ハニー」は、jamcの1985年のファーストアルバム『サイコ・キャンディ』に収録されています。アルバムはこれも数えきれないぐらいよく聴きました。いま振り返ってみるならば世間で言われている程の名盤だとは思いませんけど、燃料になるブツを探しながら、つねにフルスピードでブッ飛ばしていた歳のころ14、5のガキにはそんなこと考えている余裕なんてないので。初っ端の「ジャスト・ライク・ハニー」から、つぎの「ザ・リヴィング・エンド」の流れでいつも感じていたゾクゾクってくる寒気はこのレコード特有のもので、ほかのアイテムではお目にかかったことがない。

エレクトリックギターのフィードバック音のむこうから美しいメロディが浮かび上がってくる、みたいなことを、jamcの音を表すときによく言いますが、それはぼくもそのとおりだと思います。でも、このテキストを書くに当たり、さきほどネットでちょっと調べたところ、この「ギターのフィードバック音のむこうから美しいメロディが浮かび上がってくる」という「作風」は、自分たちが「発明」したと、jamc(というか、フロントマンのジムとウィリアムのリード兄弟だろう)は主張しているらしいですね。こんなのちゃんちゃらおかしいですよね。そんなこと言い出したら、おれもおれもって言い出す輩続出だと思いません? でも当時のオーバーグラウンドでは耳馴染みのない音だったでしょうから、その「作風」をひろめる伝道師の役割ぐらいは果たしたかもしれない。実際、My Bloody Valentine、The Pixiesなんかも、jamcからの影響を公言して憚らないようですし。 だから、ロック名盤として絶対に名の挙がるレコードだけど、これは記念碑的なモノという意味合いもあるのかしら。

なーんてことをエラそうに書いてはいますが、実は把握している限りでは、jamcで持ってるレコードって、アルバム『サイコ・キャンディ』と、「ローラー・コースター」のシングルだけなんですよね。しかも肝心の『サイコ・キャンディ』っていま現在手元にありません。実家に置きっぱなしです。もうたぶん15年ぐらい聴いてない。曲をアタマの中で再生しながらこれ書いてます。そういえばついこないだm嬢のコレクションのなかに1992年発表の『ハニーズ・デッド』を見つけて聴いたけど、まったくピンと来なかった。ほめてんだかほめてないんだかわかんない文章を書いたその上ダメ押しに愛のないことを最後の最後に書きますが、バンドが好きではなかったのかもしれません。


文責:Perkyことvicke
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by perky_pat | 2005-03-09 02:25 | 音楽 | Comments(2)
chick corea + return to forever
今年もブライスのニットを編みました。久しぶりに編み物をしたら、簡単な作りなのに、ひとつひとつ大きさが違って形もバラバラ。個性と思いたいのですが、狙ったわけじゃないのが悲しい(T-T)。昨年は短期間にいっぱい編んだせいか、きれいに揃ってたのにな〜。ちょっと下手になってしまったようです。(--;;

今年のニットはノーブルな深い紺色の気分でした。2点オークションに出品してます。興味のある方は、The Days of Perky Patのトップページからどうぞ。

刺繍のモチーフは思い付きでとっとと作るのですが、気が付いたらchick coreaのアルバム「return to forever」にそっくりなのが出来ていました。かつてジャズのレコードを聞きまくっていた時代があったので、その頃の刷り込みかもしれない(笑)。最近はパーキーが選んだレコード/CDをおとなしく聞いている身分ですが、年とったら静かな音楽ばっかり好むようになりました。二人とも好きなvince guaraldiとか良く聞きます。このアルバム「return to forever」もジャケのイメージ通り、清々しくてきれいな音楽。機会があったら聞いてみてください。

文責:Patことm
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by perky_pat | 2005-03-05 02:15 | 音楽 | Comments(6)
ウサギづくし
ニュースなどでご覧になった方も多いかと思いますが、トーキョーは荒川の河川敷で、ウサギがすごいことになっています。あそこにいるウサギは、「アナウサギ」という種類らしく、その名のとおりで、地面に穴を掘るのが得意なのだそうです。いちど、恐いもの見たさ(?)で行ってみたいです。

ウサギといえば、これまたけっこう前のことになりますが、仕事上の都合で「屋号」をつけなければならないことになりました。「○○屋」とかそんなのです。個人のクセに。なんでもよかったのですが、なんでもいいわけではない。どうしようかなと思っていたところ、イーイーのことを思い出した。そのときあずかっていて家にいたのかも知れない。とにかく「ウサギ」を屋号にすることにしました。直球で「ウサギ屋」でもよかったのかも知れませんが、ストレートにウサギってすごいヨワそうなので、「ウサギ」ということばを○×語に訳し、スペルをすこうしかえて、ダブルミーニングと、もっともらしく見えるようにいろいろ細工はしました。ええ、ひとに屋号についてきかれたとき、お話しで感心させられるように。それと勿論、笑いをとれるように。当時は一時しのぎ、飽くまで間に合わせのつもりだったのですが、どういうわけだか、今では定着してしてしまっています。とくに気に入っているわけでもなく、かといって名前をかえるのでもなく、名乗るのを止めるのでもなく今日まできています。うちの屋号はイーイーの存在なくしては語れないのであります。

ところでイーイーですが、じぶんの家に帰ってからも、乾し草に異常な関心を示し、毎日大量に食べているそうです。これまでは、草なんてのはひっくり返すもの、ぐらいにしか思ってないようなフシがかれにはありましたが、今回我が家で水断ちの修行をして、「リセット」されたのかな、なんてこないだaちゃんとmと3人で笑っていたのですが(いやほんとすまんかった)、果たしてかれの身になにが起こったのか。

下の画像は、DEMELというお菓子屋(原宿にある、ここの喫茶室のことで書きたい話もあるのですが、それはまた後日にでも)のチョコ箱。ウサギの絵がプリントされている。何年か前のバレンタインデーにmからもらったものです。ちっともウサギが可愛くないのは、まあご愛嬌ということで。ここの箱はきれいなものが多いので、なかのチョコがなくなってしまっても、とっておきたくなります。


文責:Perkyことvicke
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by perky_pat | 2005-03-01 02:37 | 日々徒然 | Comments(0)


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