日々徒然 +
by perky_pat
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最近出あった(おそらくは犬好きの)ひとびと
1  
うちの最寄り駅のひとつとなりの駅の周辺にひろがる街。あるところにはワンブロックにスーパーマーケットを中心としたショッピングモールができあがっていて、ごくふつうの生活をしている限りは、必要なものはそこへ行けばたいていのものは揃う、という感じだろうか。パクが我が家にやってきてからは、休日には普段の日よりもちょっと遠くのほうにまで足をのばして散歩に出ることが多い。で、うちからこのショッピングモールまで行って帰ってくると、犬にとっても(もちろん我々がかってに思っているだけだけれどもね)人間にとっても、良い具合の距離を歩いたな、と思えるわけなのです。さて、ここまでやってくると、だいたい31(サーティーワン)でアイスクリームを買ってベンチに座って舐めて、スーパーでちょっと食品やアルコールの類を購入して家路に着くのですが、その日はmがケーキ用の材料をもうひとつのスーパーのほうに見に行きたいということなので、アイスクリームのカップを空にしたあとに、歩いて5分ほどのいつもは行かないスーパーマーケットまで向かう。僕とpは店には入れないので(いや、僕は入れるけどね!)、外でmが買い物をして出てくるのを待っていた。持ち帰りの焼き鳥の屋台が出ていて、とてもいいにおいがする。高校のとき帰りによく駅前でサークルの先輩に焼き鳥おごってもらったな、なんて20年も前、20年も前!!のことを思い出していた。見ていると屋台にはひっきりなしに次から次へと人が買い求めに来る。おいしいのかしら、買って帰ってみようかな、なんて考えていると、「犬さわってもいいですか?」と話しかけられた。目の前におとこの子が立っている。ちっこくてメガネをかけてて、小学校4年生ぐらい(かな、と思ったら果たしてそうだった)。「どうぞ、さわってやって」と、握っているリードの手を緩めて、その子のほうへパクを近づけさせた。犬に触れる前に「さわってもいいですか」と訊いて許可を請う子供の親ってきっとちゃんとした人なんだろうなと、そう言ってくる子供に出会うたびにいつでも思います。「ぼく犬が好きなの!!」「犬なにか飼ってるの?」「ううん、マンションが犬飼っちゃダメなところだから犬飼えないんだけど、ぼく犬が大好きで犬のことよく知ってるから!」「へぇ、そうなんだ」。そのわりに、パクがぐいと近づいたりちょっと飛び掛かりぎみになると退いちゃって、きみホントはちょっと犬怖いんじゃないの?というような感じもあったんだけど、犬にとても興味があって、好きなのは見て取れた。「名前なんていうの?」「パクチーだよ」。「コレなんて犬?」「ビーグルだよ」。こんどは僕がパクの顔を覗き込んでいるかれに訊く。「犬飼うんだったらなに飼いたいの?」「ミニチュアダックスフント。友達のところにいるのがとってもかわいいから」「いつかきっと飼えるようになるといいね」と言って、ほんとうにそうなりますようにと思った。「いま何年生?」「小学4年生」。小学4年か。僕はきみぐらいの歳に、街なかからいま実家がある場所に引っ越してきたんだっけ。開発がはじまったばかりの郊外の新興住宅地で、その頃は野犬がウロウロしていて、よく捕獲檻が登下校に通る道の脇とか空き地に置かれていた。ま、犬が入ってるとこなんてついぞ見かけることはなかったけれど。スーパーの入り口に面した歩道の端っこにお尻をつけて座り込んで一心にビーグル犬を撫でる小学4年生と、その犬のリードを握る、小学4年生だったのはもう30年ほど前のことになるヒゲ面のおっさん。この子がたとえばこのすぐあと行方不明にでもなれば、僕は不審者として、この光景を目にしたひとの記憶から穿り返されて警察にしょっ引かれ事情訊かれたりするんだろうか。それならば怖いな。「きみ名前は?」。こたえてくれるかな? するとすかさず、「N.Rタ。Nは×××××の××、Rは×××っていう字でタは太いっていう字。×××っていう字は×××じゃなくって×××のほう」。そのあとR太くんは自分のことを喋りだして、結局僕はその5分ほどのあいだに、このおとこの子の住んでいるところ(目の前のスーパーのすぐ裏手に建つマンションだった)、家族構成、果てはママの田舎がどこか、年に何回いつ帰省するかということ、ママはかれのお姉ちゃんを産むとき難産だった、ということまでわかってしまった。危機管理意識なさすぎだけども、こういうところが子供のいいところなんだろうな。最近よくいるヘンに古ねた子よりもよっぽどいい。おもむろに「犬だっこさせてください」(←時折こういうふうに丁寧な言葉になりました)。2回目のヒートをむかえた後、ちょこっとグラマーになったパクを抱いて持ち上げ、かれの細い腕に託す。渡した瞬間ちょっとよろけたので「だいじょうぶ?」と訊くと「だいじょうぶ」とのこと。だけど、やっぱりちょっと無理してそうだったのと、パクがじたばたしはじめたので地面に降ろさせる。「重かったでしょ?」「重くありませんでした!」。と女房が買い物を終え出てきた。「これ僕の奥さん」「このおとこの子はR太くん」。それぞれに紹介する。女房も交えてしゃがんでそれから10分ぐらい話していただろうか。陽が落ちてきてちょっと暗くなってきたので、「ごめんね、僕らもう帰らなくちゃいけない」と立ち上がると、R太くんが「ありがとうございました」と。「こっちこそありがとね」と返しさよならをして歩き出してしばらくして、じぶんたちにかれぐらいの歳の子供がいてもぜんぜん不思議じゃないことに気がつき、ショックを覚える。


2  
パクのフードがなくなりつつつあったので、いつものペットショップへ買出しに出かける。クルマで10分ぐらいのところ。この日は月に2回ある、ポイントカードにいつもの2倍スタンプを捺してもらえる日。うちはいちどここへ買い物に来れば結構な金額を購入するので、捺してもらえるスタンプの数は大事なのだ。ひとと、かれらが連れている犬で店の中はごったがえしていた。興奮してぐいぐい引っ張るパクについていくと、そこにパグがいた…パグかしら?ちょっと違うかもなにか混ざっているかもえっビーグル?…、というふうに1/8秒ほどのあいだに考え、リードの端っこを持っているはずの飼い主さんに「こんにちは」と声をかけ顔を向ける。ケルト系の顔。相手は40代後半ぐらいかな。C.W.ニコル氏(しかも80年代の)にちょっと似ている。「こんにちは」。ニホンゴワカリマスカ?と考えつつ、「このコはパグですか? 何か他の犬の血が入ってますか?」と続けて訊ねる。と、こちらがビーグル犬を連れているからそう答えたのだと思うけれど、ちょっとしてから「fake beagle!」と返してきた。ニセモノビーグルかよ。おもしろいこと言うなこのガイジンのおじさん。「フェイクビーグル!」とオウム返ししてゲラゲラ笑っていると、「おとーさんがビーグル、おかーさんがパグです」。やっぱり。何年か前にアメリカでパグとビーグルのミックス犬、「パーグル」っていうのが人気だとかってきいたことがあって、ネットの画像なんかでは見たことがあったけれど、実物のその犬を目にするのははじめてだった。貫禄があったのでパクより年上かと思ったのですが、まだ1歳とのこと。名前はTくん。パクがぐいぐい迫り、Tくんは退く退く。スタッズがたっぷり奢られたカッコイイ革のカラーをしていたので(もちろん犬が)、女房と「カッコイイですねー」「よく似合ってますねー」と口々にほめると、いやお世辞でもなんでもなくカッコよくって、ほんとにそのコに似合っていたからそう言ったんだけど、そしたら、「ぼくの奥さんがこのお店(:カラーを作ってる工房のことかしら)でアルバイトしてます。このあいだもマクハリでショウケースがあったので行ってきました!」。それぞれの犬たちがお互いにそう興味もなく、退屈そうな雰囲気になってきたので、ありがとうございましたとお礼を言い、その場を辞した。ところでその飼い主さん、両の鼻の穴を完全にふさぐように顔に絆創膏をいくつも貼っていたのがひじょうに気になって気になって。じつはかれが連れていた犬よりもそのことが気になった。思い出したのは、『ダージリン急行』の(オーウェン・ウィルソン演じるところの)長男の包帯絆創膏だらけの満面創痍のあの顔 …いや失敬。


3  
休日出社で駅前まで向かう女房についてパクの散歩。駅のそばでかの女と別れた。その後、僕とパクは線路づたいに歩き、となりの駅を目指した。早足で歩みを進めていると、うしろから、「すいませーん、犬さわらせてください」と声をかけられた。立ち止まり振り向くと、小学3年生ぐらいと、小学2年生ぐらいに見えるおんなの子らがそこにいた。ふたり乗りでキックボードを飛ばしてきたらしい。ふたりは顔がよく似ている。かの女たちはきっと姉妹に違いないなんてことを考えながら、「どうぞどうぞ」とパクチーをふたりに差し出す。見たところ犬の扱いに慣れているようなので、「おうちで犬飼ってるの?」ときいたところ、「飼ってない」とのことだった。「でもおじいちゃんの家で犬飼ってる。柴犬」「あたしビーグル大好き!」。これまで犬が好き、という子供らにはたくさん出会ったが、「ビーグル」と、具体的に犬種を挙げて犬が好きと言う子には、憶えているかぎりではお目にかかったことはない。「ビーグルのどこが好き?」「かわいいところ!」。そうか、ビーグルはかわいいよね。僕も犬のなかでいちばん好きさ。とりわけ陽気で食いしん坊で頑固で冗談が通じなくちょっと臭いところがね。「おじいちゃんち今は犬しかいないけど、前は猫も7匹いた」。猫7匹!でもその7匹の猫はいまはどうしたのだろう? 「あたしまえはおじいちゃんちに住んでた」。けっこう長い時間、しゃがんで話していた。夕刻に近いような時間帯。住宅街で僕らがいまいるのは駅に通じる道の上だから、ひと通りは多い。だけども例えばこの子らがきょう夕食の時間になっても家に戻らない、なんてことになったらば僕はきっと不審人物として、僕らの横を通り過ぎたり、あるいは僕らのことを目にしたひとびとの記憶のなかから引き摺り出され警察で事情を訊かれたりするんだろうか。それは嫌なことだ…という僕の考えを読んだのか、年上に見える子がいきなり、「どうもありがとうございました!」と言って、妹に見える子とキックボードにまたふたり乗りで走り去っていってしまった。ちょっとほっとしたけど、近ごろ、嫌な時代になったものでございます。


4  
髪を切りに行く。いつも切ってくれるトールくんの実家で最近トイプードルを飼いはじめたのは前回かれから聞いたのだけど、そのときはまだその犬を見ていないとのことだった。トールくんは実家を出てひとりぐらしをしている。それで今回、「実家帰って犬にあってきた?」と訊ねたところ、「まだあってない」との返事。「実家に犬がいると思うと帰りたくない」(かれが猫派なのは知ってる)「なんでうちトイプードルなんて飼ったんだろう」「うちの実家に合うのはぜったい雑種ですよ」とか、あれれ、なんだかボヤいている。かれのアネキ家族が実家には住んでいるらしいが、その子供たち(つまりかれの甥あるいは姪にあたる子ら)が犬を飼いたいと言い出したらしい。「ぼく犬だったらシュナウザーが好きなんですよ」。ああ、そうだったの。ここのところ連れてるひとよく見かけるよね。人気犬種ぽいよね。トールくんは、あのヒゲがたまんないんだそうな。そういえば犬友でシュナウザーとビーグルいっしょに飼ってるひとがいるよ、と返したら、「反対にビーグルってあんまり見かけませんよね」「うん、そうかもね」。ビーグルは飼いやすい犬として名前を挙げられることも多いけれど、ほんとに飼いやすい犬かというと、それはじつは違うんじゃないかと思うこともある。たしかに身体は丈夫だし、トリミングなんかも連れて行かなくていい。そういう意味ではラクで飼いやすいと言える。でもビーグルって活発で激しいから、とくにこんな街のど真ん中で飼う犬としては適さないのでは。ビーからくらべると、シュナウザーのほうが穏やかでおとなしいようだから飼いやすいのかもしれない。実際、髪を切ってもらったあと、お店の周辺でシュナウザーを歩かせているひとをびっくりするほど何人も見かけた。トールくんには「プードルってすごく賢いんだよ、遊んだら楽しいよ。それにきっとかわいいと思うに違いないから、いちどあってきたら」と言っておいた。

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なにか?
b0035072_23221539.jpg
なにか???????

…いや、目ヤニがついてるもんで…

文責:perkyことvicke
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by perky_pat | 2008-05-23 23:34 | あにまるs | Comments(4)
Commented by まこりん at 2008-05-24 22:19 x
ひゃ〜長文だ〜(◎◎;)
なになに、フムフム(とかいいながら結構すっ飛ばしている)
たしかにビーグルは、最近のニーズにあわないのかもしれないし、どっちつかずの感じはあるよねえ。今は猟犬としては殆ど活躍していないし、最大の特長の良く通る声は都会ではうるさいだけだし(笑)、スポーツドッグとしてはもひとつだし、抱っこ犬では少々重いし、番犬は無理だし、みてくれも、優雅とか、オシャレとか、面白いわけではない。ブリーディングも、目的が定まらないものだから性質も少しばらけている。でも一方で食い意地のはった優秀な鼻を生かして世のため人のため活躍してるビーさんもいるし、使役犬のように優秀ではないが、ある意味万能犬だから、なにやらせてもそこそこには楽しめるし、僕は大型犬好きだけど、大型犬よりどこへ連れて行くにも楽だし、経済的だし、おまぬけですっとぼけているところが人間っぽいし、弟か妹ができたみたいで、ビーグルを16年愛しちゃってるし、やっぱり僕はビーグル以外は考えられないなあ。
Commented by perky_pat at 2008-05-25 23:14
>>まこりん 氏

あー、これだけ書くと、推敲もめんどいです。
つーか推敲なんぞいつもしませんが(笑)。

ビーさん、犬としての位置はびみょーだけど、
登録件数はいつもベスト10以内に入ってるみたいだし、
やはりそこそこ人気はあるのかなと思います。
うちみたいな郊外の山の中で飼うにはいい犬かも。
ビーグルは個人的には、まさに犬、The犬、犬のイデーです。

ぜんぜんおしゃれじゃなくって見た目は一見駄犬ぽい。
あと、性格はじつに味わい深いですね。なんだか犬じゃないみたい。
子供のころ家にいたスタンダードダックスフント
(ミニチュアD.はわからないけれど)の方が
よっぽど「犬」としては洗練されていたような気がする。

そういえば、まえに代々木で、
長い間いろいろな種類の犬を飼ってきたけれど、
いちどビーグルを飼いだしたら、
それからは他の犬を飼うなんて考えられなくなったよ、
と言ってた、親子ビーグル飼いのおとーさんに
会ったのを思い出しましたよ。
まこりんさんもそうだけど、
ビー飼いって同じようなこと言ってるひとが多いですね。
Commented by ピースママ at 2008-06-02 11:42 x
小説のようについ文章に引き込まれました。
vickeさんの文章とても好きです。
本出しませんか~?なんて^^
子供と犬の関係っていいですよね。
私も子供の頃から犬が大好きだったけど、あの頃の感覚と今の犬に対する感覚が違うような気がして・・・
子供の頃の純粋な気持ちがもう一度味わえるといいなぁと思ってます。
Commented by vicke at 2008-06-02 23:07 x
>>ピースママ さま

女房にはいつも「文章が長すぎる!」と言われています。
そんなことおっしゃってくださるのはピースママさんだけですよ。

本出したらそうですね、ピースママさんが1冊買ってくれて、
ウチの両親に1冊ずつ買わせて、
女房にも1冊購入するよう無理強いをして、
それから上で「長文だ~」とかって言ってるまこりん氏にも
必要だからぜひ1冊(サインもサービスで入れよう)買うようにと
説得して買わせて、それでじっくり読んでもらうと。
ええとこれで5冊か。 …印税生活にはほど遠い(^^;。

話していると、子供っておもしろいですね。
遠慮のないところが犬と似ている。
僕自身は犬に対する接しかたは
今でもそんなに変わっていないと思いますが、
昔と今とでは環境がガラっと変わりましたからね。
それは子供への接しかたでも同じでしょうけれど。


リバーちゃん、お悔やみ申します。
この場から失礼します。
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